『プリリン』のシナリオ以外の感想や総括を。


システムは今回も文句無しでした。私的に重要なスキップ速度は早いですし、ヘボいうちのマシンでもまったくストレス無くプレイできました。視点の移動や拡縮、立ち絵の移動などにより表現の幅が広がっていたと思います。設定周りもより細かく弄れるようになっていますしね。
「システム」というわけではありませんが、スクリプトまで含めた部分でもったいなかったかなと思ったのが、演出的に目を引く部分が割りと前のほうに集中していたように感じたことでした(雪山のシーンやゲームセンター、ティエラの羽など)魔法の発動シーンやグリシュマルドの足場などのシーンも出てきますが使用箇所が少ないこともあり、もっとこういうシーンを見たかったです。折角の魔法世界なんですし。
CVは結構いつもの人たちですね(笑)『ひだまり』あたりから風音さんが気にいっているんでそういった意味でもよかったです。
CGも十分綺麗だったと思います。個人的には、あそこまで描くなら主人公の顔ははっきり描いちゃってもよかったのでは、と思います。構図も広がりそうですし。結構顔が出るのは嫌な人もいるようですからなんともいえませんけどね。あと立ち絵がかなりの量だったことも立ち絵スキーとしてはかなり満足でした。後姿はやっぱり必要です(^^)
音楽は、今回は特別に印象に残る曲は少なかったように感じました。ミスマッチなものがあったわけでもないのでBGMとしてはこれでいいような気もします。主題歌も『あると』に比べるとインパクトは弱かったように感じますが、このメーカーのボーカル曲って何度か聴いているとクセになるんで(「永遠の花」は私的にそうでした)真価はまだわかりませんね。
シナリオ(とその構成)が私的には好きだったのは前にいろいろ書いていますので、あえて一般的なゲームシナリオと比べた時に言われそうな点を書くと、「もう一山くるかな?」というところで終わっている個別シナリオが多かったように感じたことでしょうか。謎を残して横糸に使っているのもあって、好き嫌いが分かれそうですね。あとプレイする順番も重要な気がします。私は普段はメインヒロインからプレイするのですが、今回はゆめの性格が序盤で掴みきれなかったので後に廻したのですが、正解だったように思います。
前にも書きましたが、『まじぷり』のように世界観を見せる為にそれなりにボリュームを割いている作品なので、恋愛要素だけでなくそういった「+α」を求める人にもお勧めできます。女の子を可愛くみせることにかけてはPurpleSoftwareさんですから心配ありませんしね(笑)