『マブラヴ オルタネイティブ』、ようやく終わりました。やっと纏まった時間が取れたので「あ号目標戦」から最後まで。

 私個人的にはとても面白かったです。鬱にさせられる展開はありますから、万人にお勧めできるってわけではありませんが、戦争ものですしね。『マブラヴ エクストラ』『マブラヴ アンリミテッド』『マブラヴ オルタネイティブ』という構成だったから作れた話であり、ボリュームだったと思います。それが商業的にどうよ?って話はあるんでしょうが、私は問題なかったかなあ。早く『オルタ』をプレイしたかったのは事実ですが(笑 壮大なBadEndを見せられたからこその『オルタ』だったと思います。プレイする側は武同様、「この世界」を救いたいと思ったでしょう。

 各地で騒がれていた「グロテスク表現」ですが…無いと無いでプレイしている側への衝撃が足りなかったのではないかと思います。アレをみたプレイヤーは武同様、逃げ出したくなると思いますから。個人的にはアレそのものよりも、その後の尋問シーンの方が怖かったです…「やっぱりこの世界はおかしい」と思わされました。もう一箇所のアレも同様かな。
 上記で書いた点のおかげで私は武と意識が乖離することなくプレイすることができました。普段はあまり気にしない点(というか「主人公=自分」とは考えない人なので)なんですが、武の泣き言を含めて、「そう思うよ」とか「仕方ないよ」と同調できました。まあ「仕方ないよ」で許してくれる作品ではありませんが…

 SF設定的な解釈は割りとご都合主義だったと思います。というか、基本的に「他人から知らされること=正解」な展開ですから(すべてを言わない人もいますが…)プレイしている側が思考する余地がなかったのが残念。あ〜、最後の霞が泣きながら言うシーンの解釈だけがまだちょっとわからないかなあ。意味はわかるけど、なぜに「ここの霞」が知っているのかがわからん…

 戦術機初め、メカの設定は男の子的に満足です。ただ以前にも書きましたが戦術機の機動がよくわからんです。ゲーム画面中で多用されているのはブースト跳躍なんだと思いますが、動画で描かれている動きと一致せず違和感が。一番好きなシーンは「横浜基地防衛戦」ですね。メインシャフト降下シーンや月詠さん以下、斯衛部隊の着剣シーンが格好よかったです。雲霞のように押し寄せるBETAが本気で気持ち悪かったですし。ただそのせいか、あ号目標内での戦闘でインパクトが足りなかったように思います。感覚的には基地防衛戦の方が敵が多く感じたくらいです。

 んで、最後。なんか賛否両論ありそうな終わり方ですね(汗 「あの人の意思が介入して再構成された世界」がこれというなら、文句なくHappyEndなんですが。意外な人物たちまでが増えて(笑)はじまる新しい『マブラヴ』、そりゃあ霞も感謝しますよね。

 またもう一度プレイしてみたい作品です。ただ本当の最初から始めると、長さがえらいことになりますね(汗 いつになることやら。それくらい面白いと思えた作品でした。ただし、人は選ぶのは間違いないですね。あと気力が充実しているときにやることかな。TG誌で栗林みな実さんも言っていましたが。でないとたぶん潰されます。あと「あいとゆうきのおとぎばなし」って言うには無理があったのではないかと…
 最後に聴かないでとっておいた「マブラヴ 新録版」をMP3化して終了。気分もあるんでしょうが過去のものよりもアレンジが明るくなってますね。やっぱり最後はこの曲で。
 ageで無くてもいいんですが、これだけの作品を次はいつ見れるんでしょうか。それだけがちょっと寂しい気がします。あ、あとできれば一気にプレイしたかったかな。こんな時に限って洒落にならないくらい時間が取れなくなるのってどうよ?