美夏シナリオ及びD.C.を終わりました。

 美夏シナリオをやり直して気がついたんですが、このシナリオは桜の木がほぼ関係ないんですね。枯れることもないですし。桜の木の奇跡によらない話ってことなのかな?前作の美春シナリオが目立たないながらも、実はすべてが桜の木の奇跡の話だった(本来、美春ロボはまだ動作するような完成度ではなく、その完成を願う人々の思いを桜が叶えたという設定がファンブックに書かれていました)というのを思い出して、なにかあるかなあと思ったのですが。
 話的には…どうも主人公達以外の人間が都合が良すぎるんですよね。委員長もそうなんですが、子供の命を救ったという一事だけで美夏への態度を180度変えてしまうというのがどうにも違和感が。
 作中、生徒達が授業をボイコットするシーンで義之が「自分達の行っていることの意味を理解していない者もいるのではないか」云々という辺りからして、美夏が嫌う人間像の肯定としてわざとやっているようにも感じるのですが。だとしたら結構ダークな話だなあ。
 後はやはり、なんで美夏はもう一度眠りについたのか、ですね。これも作中で義之が「いっしょにロボットと人間の橋渡しをするんじゃなかったのか」と言っているので意味はあると思うのですがちょっとわからず。直前の天枷博士の夢あたりが関係ありそうなのですが読み取れませんでした。
 まだ上記の辺りで悩んでいるので、話のテーマ的な部分は理解できてないですね。そういう意味では現状、一番楽しんでいるシナリオかもしれませんね。
 ラストシーンは「仰げば尊し」で終わりますが、エロゲで聴くのは『あいかぎ』以来かなあ(笑)あっちはハミングでしたが。微妙に『ToHeart』のマルチシナリオも思い出しました。この手の演出は好きなんですけどね。
 あと最後の小さい疑問。美夏の夢に出てきた「若い女の人」は誰なのかなあ。暦先生だと「若い」というには無理がありそうなので(笑)美春だと思っておくのが正解かな?

 最後のD.C.ですが…長い!(笑)それはひとまず置いといて。
 ちょっとだけ昔話をさせてもらいますが、私は無印『D.C.』のD.C.がとても好きでした。短いシーンにそれまでの話を収束させ、その後に新しい話を始める作りに構成の妙を見せられた思いでした。『D.C.P.C.』も嫌いではありませんが、『D.C.』で気にいっていた順序制御の綺麗さ(メイン4人->D.C.->その他の話)が失われたことは残念でした。あと『D.C.P.C.』のD.C.では、途中でBGMが変わるのもちょっと…無理に明るいBGMを流すシーンじゃないと思うんですけどね。あそこだけなんとかBGMが変わらないようにできないものだろうかと未だに思っています。
 前置きが長くなりましたが『D.C.Ⅱ』のD.C.の話に。こちらは前作のD.C.とは違い、音姉シナリオをさくらの視点から見た話になっています。話は完全に前作のファン向けですね。それゆえにさくらと純一のやり取りが切ないです。少なくとも私にはアレを「ワガママ」とは思えませんでした。ただ、こうせざるをえなかったさくらが可哀相ではありましたが。前作のお婆ちゃんを思い出すと、年を取っていないさくらの姿が特にそう思いました。50年以上を経てやっとちゃんと失恋することができて、息子に「母さん」と呼ばれて、さくらの夢は終えることができたんでしょうね。
 音姉シナリオの義之の復活は、これを見る限りでは「さくらの起こした本当の奇跡」ということなんでしょうかね?美夏シナリオはさくらが成功していたと解釈できるのですが、その他のシナリオは4月を待たずにハッピーエンドになっているのはやっぱりわかりませんが。

 わからないといえばやっぱり最後のシーンでしょうか。謎の女性の声からすると、あの人は婆ちゃんかなあ、と思うのですが。でも桜の木はヴァルプルギスの宴で貰ったって言ってたから設定的にはおかしいし…わからん(笑)中の人も言っていたように本当に『D.C.Ⅲ』(もしかして『D.C.0』?)なのかなあ。でもD.C.を関したからにはちゃんと終わらせて欲しかったんですけどね。あと、お願いですから、これ以上さくらを辛い目には会わせないで欲しいと(汗

 で、とりあえず一つ。早く『D.C.ⅡP.C.」を出せ!(笑)

 PDAでプレイですが、以前に書いたようにPC版よりも快適に遊べました(^^)まだノーマルエンド系を回収していませんが、不都合な点もありませんでした。河合さんには感謝感謝です。それにしてもオールクリアまでここまで掛かったのは初めてかもしれませんね(^^;