マシンを新調したおかげで推奨スペックを満たしたので(笑)保留しておいた『プリズム・アーク』(ぱじゃまソフト)をプレイ。ちなみに前作はやっておりません(w

プリーシア->神楽->フェル->教官->先生->テレサ->フィーリアの順にクリア。レベルは99まで上がりましたがプリズムはコンプせず。

プレイ前にいろいろ悪い評判を聞いていたせいか「思っていたほど悪くない」というのが感想でしょうか。マシンの要求スペックがえろげにしては高いのと、戦闘に入るたびに10秒以上の読み込み時間がかかる(パッチ適用済み)のは気になりますが、難易度の調整(2周目以降はどうやっても崩れますが)や繰り返しプレイを前提とした仕掛け(戦闘マップの新ルート出現や友人イベントの挿入など)は良くできていたと思います。会話部分等でも派手な画面エフェクトやBGMのピッチコントロールでテンポを変えるなど(もしかしたら別にBGMを用意しているのかも)目新しい部分もありました。背景が動くのも珍しいし。

ただ、上記のようにゲームデザイン面ではいろいろ繰り返しプレイに配慮しているのに、基本的に終盤のシナリオがどのキャラクターに分岐してもあまり変わらないのはもったいない気がします。しかも黒幕が「いつの時代だ?」と言いたくなる位にべらべら自分の悪行を喋るは、理由がアレだったりするので終盤の盛り上がりに欠けるんですよね。「悪役」だから悪いことをする感じで(苦笑)
あとローゼンベルク城からの撤退戦が終わり「盛り上がってまいりました!」というところであっという間に最終決戦というのも肩透かしが。ここまで十二分にボリュームをさいているため、余計その印象が強かったです。

ゲームデザイン面での難は、プリズムも種類が多い割には使い所がないものがほとんどだったのももったいなかったかと。TAもわざわざ探そうとは思わなかったですし。

シナリオ終盤で古臭さ&短さは感じますが、総合評価としては決して悪いゲームではないので環境が推奨スペックを満たしていて、5辺りまでのFFが嫌いじゃなければプレイして後悔することはあまりないかと。丁寧に作られているので見るべきところは多いと思います。

で、ここからはゲーム本編には関係ない話ですが、このゲームのモチーフは露骨に十字軍遠征の話なわけですが個人的に十字軍のキリスト教徒側にはかなりアレなイメージを持っていまして…第四回十字軍とかひどいものですよ?そんな訳で序盤から感情的にはひっかかりまくりでした。まあ本当にそういう話だったわけですが。
ゲーム舞台になるヴィントラントは風車がシンボルマークですが、現実では風車は現在のイランに当たる辺りで発祥の物がイスラム経由(十字軍が持ち帰った説やイベリア半島イスラム朝経由説とかあるみたいですが)でヨーロッパにもたらされたという説があり(ヨーロッパ起源説もあります)なんか話に絡んでくるのかなあ、と期待していたのですがさすがにありませんでした(笑)『奴隷市場』(ruf)みたいな渋いゲーム、また出ないかなあ…