そんな感じもあり、ようやく『姫さま凛々しく!』を終了しました。

 Q−Xのゲームってやるたびに世界観に入り込むまでに時間がかかります。独特というか、その世界のキャラクター達がみんな善人過ぎて「どこまで信じたらいいのかな?」と思ってしまいます。私が汚れているっていうか、ゲーム的な善悪の線引き(もしくはその二つに線を引けない)に慣れすぎているのが原因なんでしょうが(苦笑 でもその感覚が楽しいのですが。
 主人公のテュロウに記憶が無い、ということもありこのゲームは特にそのあたりを感じました。その記憶が無いテュロウの視点で世界を見直すって話ですから狙っているんでしょうし、終わってみれば周りの奴らはほぼ善人だったのですが(笑)

 今回は総括で。話自体は正直…微妙かと。本筋の話は悪くないんですが、えちぃシーンや話の展開自体に唐突な箇所が多くてテンポが悪かったと思います。多分いろいろなエロシーンを描きたかったんだろうなあ、とは思うのですが。
 あと千名希シナリオの終盤、べらべら喋る悪役はお約束なんでしょうがその説明は如何なものかと(笑)「悪役は路地裏に」とセットで多分笑うところなんでしょうが… 正直、あのバイストンウェル的な設定もいらないよなあ、と。まあ本当かどうかもわからないんですけどね。
 Q−Xお得意の萌えキャラですが、今回は『こころナビ』ほどではなかったかなあ。マナ姉には期待していたのですが(笑)今回エンディングがある中ではみさらが好きなんですが、アティリーンエンドが欲しかったですね。絶対にあると思ったのに orz 話のテーマ的にはあっておかしくないのに。

 テーマソングは『こころナビ』と同じ藤野哩さんですが、この人の声ってこの世界じゃあまり聴かないタイプの人ですね。寺田はるひさんくらいしか近い人を思い出せません。(『MoonLight〜おもいでのはじまり〜 』(CLEAR)などで歌われています)Q−Xのまったりした雰囲気に合ってますね。
 背景含め、CGはいいですね。これをこの人数でやっているというのも凄いというか。開発期間が異様に長いのはこのあたりのせいでしょうか(笑)
 システムは吉里吉里ですが…止まったりする不具合はでませんでしたが設定できる箇所が少なく、正直今時のゲームとしては物足りないですね。既読スキップも不完全のようですし(未読部分もスキップされることがありました) もうちょいスクリプトに力を入れてもらえれば、と思います。
 声は文句はないかと。ヒロインのキャストが私的にまきいづみさん以外は遭遇確立が低い人たちだったのである意味新鮮でした。まきいづみさんだけは狙ってないのにここのところやたら当たってるなあ(笑)

 最初に書いた、この独特の世界観が好きなのでこの雰囲気を残したまま次回作も頑張ってください。

おまけ:スペシャルサンクスのあの人って、やっぱり触手方面での協力なのかなあ(笑)